なぜ、過疎地のスーパーが過去50年で最高売上を達成し、V字回復を実現したのか?
少子高齢化が進み、一番近い住宅まで数km離れている過疎地にある小さなスーパー。
冬は周囲を雪に囲まれ、お世辞にもアクセスが良いとはいえない、わずか45坪のスーパーです。
このスーパーが劇的に売上を上げ、同業他社からの見学依頼が殺到していると言ったら、あなたは信じられるでしょうか?
このスーパー、かつては経営難に落ち込み、廃業も考えてました。それが、あることをキカッケにV字回復を達成し、最盛期の売上をあっという間に超えてしまいました。
しかも、最盛期は2店舗あったと言いますので、2店舗分の売上をわずか45坪の1店舗で達成してしまったのです。
更に快進撃は続いています。それからと言うもの、毎年増収増益を続け、売上が下がることを知らない繁盛店となりました。
このような話を聞くと、「あぁ~ネットだな」と思われるでしょう?しかし、このスーパー、ネットも通販もやっておらず、実店舗の売上だけで、この奇跡のような売上を上げているのです。
その秘密は、大きく分けて2つあります。
秘密その1)お客様との絆作りを徹底した
秘密その2)買う動機付けを徹底した
このうち、「お客様との絆作りを徹底した」を、今回は解説していきたいと思います。
【お客様との絆作りを徹底した】
次の2つのうち、売上をより簡単に上げることができるのはどちらでしょうか?
A)既存商品を新規顧客に販売する
B)既存顧客に新商品を販売する
この2択の場合、圧倒的に簡単なのはB)です。実は、新規顧客を開拓するコストは、既存顧客に販売するコストの3~5倍と言われています。
それだったら、既存客を徹底的に大切にした方がいいですよね?ここでは、“徹底的に”というところがポイントです。通常の「顧客フォロー」というレベルではなく、顧客と友達になってしまうくらいの関係性を築くことがポイントです。
ちなみに、あるバイクショップは、お客様に「一緒にツーリング旅行に行こう!」と呼びかけると、200人くらいの人が集まるそうです。その人達は、もちろん買い物は絶対このバイクショップでやり、浮気をすることはありませんよね?