高久知丸【創業時の資金調達でビジネスを加速】

創業時において、一番重要な要素は、なんといっても資金繰りです。しかし、多くの方は資金調達についてノウハウや知識がないのも事実です。この時期に、いかに賢く資金を調達して、運用できるかが、その後のビジネス展開の明暗をわけます。

要注意!儲かる社長は売上から語らない!

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 さて、今回は「いかに楽して利益を2倍以上にするか?」というお話です。

 

 数百社とお付き合いをしておりますと、儲かる社長と儲からない社長とでは、決定的に考え方が違うということが分かってきます。

 

 

 儲からない社長というのは、まずは「売上目標○○円!」と言って、事業計画や経営戦略を考えてしまうんですね。一方で、儲かる社長は「今期の利益目標は○○円だ!」というように、まずは利益から語るんです。

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 利益から語るんで、「それでは固定費は○○円で抑えて、売上の目標は○○円だ」と、逆算していくので、計画が絵に描いた餅になりづらいんです。

 

 

具体的にいいましょう。例えば、年商1億5,000万円で最終利益が450万円という会社があったとします。利益率で言うと3%くらいです。原価が33%ほどで4,950万円、固定費が64%で9,600万円だったとしましょう。

 

 

さてこの会社。利益を2倍にするにはいくらの売上をあげればいいでしょうか?

 

 

ここで、儲からない社長は、「売上目標2倍!」とかやってしまうわけです。従業員からすれば、「こんなに頑張っているのに、2倍なんて無理でしょ・・・」という気持ちになり、社長との間に亀裂が入るわけですね。

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 では儲かる社長だったらどうでしょう?例えば、仕入先の見直しや個別の価格交渉などをして、原価率を3%改善したとしましょう。すると、なんと1億5,200万円の売上で利益が2倍です!計算してみましょう。

 

 売上高 1億5,200万 × 30% =原価 4,560万

 売上高1億5,200万 - 原価4,560万 - 固定費9,600万 =利益1,040万

 

やっぱり利益は2倍以上です!

 

 これなら、もうちょっと頑張れそうだぞ・・・という方は、もう少し数字をいじってみましょう。

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 売上を1億5,500万円、つまり3.3%アップ。原価率3%改善で30%。固定費も3%ほど改善して9,300万円。つまりどれも3%ずつの改善ですね。これで利益はいくらになるでしょう?

 

 

 売上高1億5,500万 - 原価4,650万 - 固定費9,300万 = 利益1,550万!!

 

なんと利益は1,550万円!!3.5倍近くになってしまうんです!!

 

それぞれ、3%ずつくらいの改善ならできそうじゃありませんか?

こんな地道な所から、経営改善が始められるかもしれませんね。

 

さて、ここで新たな問題が生じます。

それでは、売上を具体的にはどうやって増やせば良いのか?原価率の改善はどうやればいいのか?その方法については、こちらに書かせて頂きました。
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