高久知丸【創業時の資金調達でビジネスを加速】

創業時において、一番重要な要素は、なんといっても資金繰りです。しかし、多くの方は資金調達についてノウハウや知識がないのも事実です。この時期に、いかに賢く資金を調達して、運用できるかが、その後のビジネス展開の明暗をわけます。

なぜ、売上ばかりを気にしていてはダメなのか?

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 経営者でしたら、売上をもっと増やしたいと日々考えていると思います。私は、数百社の経営者と関わらせて頂いておりますが、皆さんの悩み、もしくは願望の中で一番多いのは、「売上を増やしたい!」ということです。

 

 では、売上を増やすためには何をすれば良いのでしょうか?

 

 真っ先に思いつくのは、「値下げをする」ではないでしょうか?そのほかには、広告費をもっと使って「商品を宣伝する」ことや「販促キャンペーンに力を入れる」などということも考えられるかもしれません。

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 いずれの方法でも良いのですが、今日は「安易な値下げ」をしないために、「値下げをすることの意味と影響」について書かせて頂きたいと思います。

 

 先ほども書きましたとおり、値下げをするのは、売上を増やしたいからですよね?では、なぜ、売上を増やしたいのでしょうか?当然のことですが、利益を上げたいからですよね?大事なことなので、もう一度言いますね。

 

売上を増やしたいのは、利益を上げたいから・・・

言い換えると、会社の目的は利益を上げることなのです。

 

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 では、値下げや販促キャンペーンをやった場合、当然ですが、やる前と比べて少なくとも同じだけの利益を確保できていなければ、やった意味がないということになりますよね?

 

 ここで、値下げと利益の確保の関係について、書かせて頂きたいと思います。

 

 例えば、10%の値下げをした場合、値下げ前と比べて同じ利益を確保するためには、一体どれくらいの売上を上げなくてはいけないでしょうか?これは、そのビジネスの原価率によって変わっていくものなので、仮に原価率70%としたら、どうでしょうか?

 

詳細は省きますが、同じ利益を確保するための売上を計算するには、

 

「(固定費+確保したい利益)÷1個当たり粗利額」

 

という計算式で計算できます。

 

すると、10%の値下げをした場合の必要売上はいくらになるでしょう?

 

 なんと1.5倍の売上が必要になるのです!経営者の方でしたら、売上を1.5倍にするのが、どれだけ大変か、ご存知だと思います。

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 ところが、このように冷静に金額を計算しないで、安易に値下げをしてしまう経営者の方が実に多いのです。

 

もう一度言います。10%値下げをしたら、1.5倍売上を上げなくてはいけないのです。

 

 では、「意味のある値下げ」とは、どのようにすればいいのでしょうか?これについては、「戦略的な値下げ」と「高値で販売する道筋を作る」というお話として、こちらに書かせて頂きました。

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